文学 / ジョナサン・スウィフト淑女の象牙の手帳にWritten in a Lady's Ivory Table-Book, 1698
文学 / ジョナサン・スウィフト
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原著・底本
- 原題
- Written in a Lady's Ivory Table-Book, 1698
- 著者
- ジョナサン・スウィフト
- 編者
- ウィリアム・アーンスト・ブラウニング
- 出典・参照
- 原典の利用条件
- パブリックドメイン(米国)
Project Gutenberg 利用条件
英語Wikisource寄稿者 — CC BY-SA 4.0 - 収録範囲
- 1910年Browning編版の題と1698年記、詩全30行。1801年版との年記・詩行の差を読者注に示す。
日本語訳
表紙
- 装画
- 日本人文
- 利用条件
- CC0 1.0
本書のために制作した独自装画。原刊の装丁とは異なります。
追加日: 2026-10-21 / 更新日: 2026-10-21
1910年Browning編版の題と1698年記、詩全30行。1801年版との年記・詩行の差を読者注に示す。
ある淑女の象牙の手帳に書きつけた詩、一六九八年
私のページを、隅々まで読み、
持ち主の心を見ているつもりになってごらん。
こんなふうに、つまらぬことで書き散らされ、まったく、
同じほど堅く、無情で、軽い心を。
どんな気取り屋の目にもさらされているのに、
賢い人からは、用心深く隠されている。
ここには読める、「愛しい、魅惑の聖女よ」、
その下には、「新しいおしろいの処方」。
ここには、しゃれ男の綴りで、「死ぬまで忠実に」、
そこには、彼女自身の綴りで、「口臭には」。
ここには、「美しい乙女よ、私の運命を告げたまえ!」、
そこには、「香料を安全に使う方法」。
ここには、恋文で埋まったページ、
その裏には、「靴に支払った金額」――
「奥様、お恵みがなければ、私は死んでしまいます」――
「同じく、レース半ヤードの代金」。
才知のある者なら、誰がここに書くだろう、
覗き込むしゃれ者というしゃれ者に、嘲られるために。
自分の頭から生まれたものが、
あの男の頭から出る糞に、さらされると思えば。
唾とぼろ布の力に、身を委ねて、
あの男が好きなときに、拭き消せるのだ。
おまけに、恥をいっそうひどくするため、
自分のたわごとを、その跡に書きつけるのだ。
こんな手帳に、こんな心に、
自分の場所を保てると、あてにする者は、
金持ちで、そのうえ愚か者なら、
あらゆる点で、うってつけの道具である。
そんな男なら、まさしくこう言ってよい、
金の軸に、鉛の先をつけた筆だ、と。